不動産における“〇〇向き”とは、主な採光のための開口部がその方角にある物件を指しています。
良い物件の条件として、南向きはよく耳にするかと思いますが、逆に北向きの物件はどうなのでしょうか?
今回は、北向きの物件をうまく売却する際のポイントについて解説します。
北向きの物件を売却する際のポイント4選
所有する物件が北向きである場合、以下の点をアピールしながら売却活動を進めるのがポイントです。
・部屋の涼しさ
・日焼けのしにくさ
・眩しくない
・電気代の安さ
各項目について詳しく説明します。
部屋の涼しさ
北向きの物件を売却する際は、購入希望者に対して部屋の涼しさをアピールするのが大切です。
南向きは日当たりが良く、温かさを感じやすいのが人気の秘訣です。
一方、北向きはその真逆であるため、あまり日当たりが良くありません。
しかし、こちらは“夏場に涼しくなる”というメリットに言い換えることができます。
あまり日差しが入らないということは、室温が上がりにくいということであり、暑い夏場でも比較的快適に過ごせます。
特に、不動産を売却するのが夏である場合は、必ず涼しいというメリットを購入希望者に伝えるべきです。
日焼けのしにくさ
北向きの物件は日差しがそれほど入らないため、日焼けが起こりにくいです。
日差しが強く差し込む物件の場合、カーテンや窓際に置かれた家具などが日焼けし、変色してしまう可能性があります。
一方、北向きの物件はほとんど日焼けが見られないため、売却活動時にはメリットとして伝えるべきです。
特に、内装や家具にこだわりがある購入希望者に対しては、キレイさを維持しやすい理由として伝えることをおすすめします。
眩しくない
北向きの物件を売却する際は、購入希望者に対し、眩しくないというメリットも伝えましょう。
日がよく当たる物件は人気がありますが、あまりに日の光が強いと、生活に支障が出る可能性があります。
例えば窓際にワークスペースがある方や深夜に働いている方などは、強い日差しによって集中できなかったり、眠れなかったりすることが考えられます。
北向きの物件であれば、あまり強い日差しを求めていない方にとっても安心です。
このように、購入希望者のニーズに合わせて、アピールする点を変えていくことも大切です。
電気代の安さ
北向きの物件は、電気代を節約しやすいです。
なぜなら、夏場でも比較的涼しく、エアコン代が安くなりやすいからです。
日がよく当たる南向きなどの物件は、夏場室外と同じくらい室内の温度が上がることがあります。
そのため、基本的にはエアコンをつけなければ過ごせません。
一方、北向きの物件は極端に気温が高い日でない場合、窓を開けるなどすることで何とか過ごせる可能性があります。
その他の売却におけるポイント
北向きの物件は南向きと真逆であり、上記のメリットを伝えても魅力的に感じてもらえない可能性があります。
そのため、売主自らがメリットをつくり出し、購入希望者にアピールすることも検討しましょう。
例えば物件自体が古くても、付帯の設備を新しくしておけば、購入希望者の心象は良くなります。
特にキッチンや浴室、洗面台など水回りの設備を交換しておけば、魅力を感じてくれる購入希望者は多いはずです。
またアピールポイントについては、不動産会社に相談し、うまく伝えられる方法についてアドバイスをもらいましょう。
まとめ
北向きの物件は、人気物件の代名詞である南向きの物件とは真逆ですが、十分売却できる可能性はあります。
北向きには北向きならではの特徴があり、それをうまくメリットに変換して伝えることで、成約の可能性はグッと上がります。
また実際購入希望者を相手にする際には設備や周辺環境、売主の人の良さなど、他にも好印象を与えるポイントを用意しておくのが大切です。