不動産の売却活動をしていて購入希望者が見つかった場合には、内見の段取りが進められます。
またこのとき、売主は購入希望者に良い印象を持ってもらおうと、丁寧に物件の清掃を行います。
しかし、清掃だけでは良い印象を与えられない可能性があります。
今回は、不動産売却時の内見における意外な注意点を解説します。
ニオイ対策を取る
不動産売却時の内見では、室内をキレイに清掃するだけでなく、ニオイ対策もしっかり取っておきましょう。
自身では気にならなくても、初めて訪れる方はニオイが気になるというのはよくあるケースです。
玄関を開けたときに「何か臭う」と思われると、せっかく丁寧に清掃していても台無しになる可能性があります。
特に喫煙をしていた方、ペットを飼っていた方は、必ずニオイ対策を行いましょう。
具体的には、ソファなどに除菌消臭スプレーをしたり、カーテンやカーペットを丸洗いしたりすることをおすすめします。
購入希望者の質問に答えられるようにしておく
内見時は購入希望者に室内を見てもらうだけでなく、質問を想定してその答えを準備しておきましょう。
例えば売却理由や引き渡し可能期間などの質問については、かなりの確率でされる可能性があるため、準備が必要不可欠です。
ネガティブな売却理由である場合は、虚偽にならない範囲で購入希望者に伝えられるよう、言葉をまとめておきましょう。
また周辺環境に関することも、内見時には質問されがちです。
そのため、売主は最寄りのショッピング施設や学校、交通機関などの情報を細かく把握しておきましょう。
家族に許可を取る
家族で居住している不動産を売却する場合、その家族に内見を実施する許可を取らなければいけません。
なぜなら、家族の心の準備ができていないまま購入希望者を受け入れると、悪い印象を与えてしまう可能性があるからです。
内見で購入希望者とやり取りをするのは、基本的には不動産会社の担当者です。
しかし、家族の態度や動作については、どうしても購入希望者の目に入ります。
一方で内見を伝えられていない家族にとっては、自宅でくつろいでいるところに予期せぬ訪問者が来るわけですから、決して気分の良いものでありません。
家族総出で気持ち良く購入希望者を迎えるためには、やはり家族の理解が必要不可欠です。
まとめ
不動産売却において、内見にまで漕ぎつけたものの、そこから結局成約には至らなかったというケースは少なくありません。
またこのようなケースでは、内見の内容が適切ではなかった可能性もあります。
そのため、前もって内見のポイントを押さえておき、じっくり時間をかけて購入希望者を迎え入れる体制を整えておきましょう。