不動産売買において、売主にとっても買主にとっても重要な工程の一つに内見が挙げられます。
買主はこれから居住するかもしれない物件を細かくチェックしますし、売主は物件の状況によっては成約を逃してしまう可能性があります。
今回は、売主が内見時のイメージダウンを防ぐ方法について解説します。
壁や床、天井の問題を解決しておく
多くの売主は内見時キッチンやリビングなど、買主が多くの時間を過ごす場所や設備をアピールしようと考えます。
もちろんこちらは重要なことですが、壁や床、天井など何気ない箇所の問題についても、内見前に解決しておくことが望ましいです。
例えば床がきしんでいたり、壁紙に凹凸があったりする場合、物件としてのイメージが悪くなってしまう可能性があります。
また天井についても、漏水の形跡や照明器具付近の変形、収縮などが見られる場合、あらかじめ改善しておくことをおすすめします。
ベランダの手入れを徹底する
売主が内見時のイメージダウンを防ぐためには、室内だけでなくベランダの手入れも徹底することが望ましいです。
なぜなら、ベランダの状態が良くないと、「見えるところだけキレイにしている」という印象を持たれやすいからです。
具体的には、ベランダをキレイに清掃するのはもちろん、設備状況についても確認しておきましょう。
例えば防水層は劣化しておらず、立ち上がりが十分にあるか、床面に凹凸がなく水勾配があり、スムーズに排水できるかといった部分の確認です。
これらの設備に問題がある場合も、壁や床、天井と同じように解決しておきましょう。
外壁の修復をしておく
ある程度築年数が経過した物件の場合、室内だけでなく外壁にも問題が生じていることがあります。
このような問題についても、不動産売却の内見前に修復しておくことをおすすめします。
外壁は、内見に訪れた買主が最初に目にする可能性のある部分です。
そのため、状態が悪いと室内に入る前に不信感を抱かれてしまいます。
具体的には、サイディングの割れや塗装のチョーキング、コーキングのひび割れや軒天井の穴などがある場合、修復しておかなければいけません。
まとめ
売主にとって、内見は直接買主に物件の良さをアピールするチャンスの場です。
しかし、万全な状態で来訪してもらわなければ、良さが伝わらない可能性があります。
さらに良さが伝わらず、成約を逃すような状況が続けば、売れ残り物件と認識されるようになり、内見を希望する買主も目減りしていきます。
そのため、多少面倒ではありますが、内見に備えた清掃やメンテナンスを徹底しましょう。