不動産売却には、一つとして同じパターンが存在しません。
売主の売却理由や物件の規模、ターゲット層など、すべてのケースで内容が微妙に変わってきます。
また不動産売却を行うエリアにも違いがあり、特に都会と地方の違いは顕著です。
今回は、都会と地方の不動産売却の主な違いについて解説します。
需要と流動性
都会と地方の不動産売却では、まず需要と流動性が異なります。
都会つまり都市部の場合、どのような不動産を売却するケースであっても、基本的には需要が常に高いです。
そのため、よほど物件や売り出し方に問題がなければ、一切買い手が見つからなくて困るという状況にはなかなか陥りません。
一方、地方は買い手が限定的であり、売却までにある程度時間がかかる傾向にあります。
より一人ひとりの購入希望者を大事にし、内見対策などを徹底する必要があると言えます。
もちろん、地方の場合は物件のスペックも高くなければ、引く手数多という状況にはほとんどなりません。
価格相場
都会と地方の不動産売却においては、価格相場の違いも顕著に表れています。
都会の不動産は、全体的に相場価格が上昇傾向または高止まりしています。
こちらは、高値での売却が期待できる上に、資産価値が下がりにくいことを意味しています。
都会の不動産に買い手がつきやすいのは、単に人口が多いことだけでなく、こちらの理由も関係しています。
これに対し地方の不動産は、価格相場が下落傾向にあります。
さらに、2025年以降は供給過多により、さらに価格が低下することが懸念されています。
そのため、将来的な売却を考えている方などに向けて売却することはなかなか難しいです。
その他の違い
都会と地方の不動産売却のその他の違いとしては、まず不動産会社の選び方が挙げられます。
都会の場合、大手不動産会社のネットワーク力が活きやすいですが、地方はそのエリアに詳しい地域密着型業者の力が重要になります。
また人気の物件についても、都会は中古マンション、地方は中古戸建てという違いがあります。
都会の中古マンションの需要が高まっているのは、建築費が高騰しているからです。
地方は余生を過ごしたり家族で移住したりする方が多く、戸建てが人気を集めています。
まとめ
都会なのか地方なのかというだけでも、不動産売却似はこれだけの違いが出てきます。
そのため、いかに売主は自身や売却物件の状況を把握し、押さえておくポイントは何かを明確にできるかがポイントになります。
もちろん、不動産売却を行う際は必ず不動産会社に依頼するわけですから、不動産会社から売却におけるアドバイスをもらうことも大切です。
