不動産売却の期間は、お世辞にも短いとは言えません。
一般的には不動産会社への依頼をしてから、段階的に買い手を探す必要があり、買い手が見つかってもすぐ成約に至らないケースもあります。
今回は、不動産売却の平均期間について、さまざまな視点から解説したいと思います。
全体平均と内訳
一戸建てやマンションの売却にかかる平均的な全体の期間は、一般的に3ヶ月~6ヶ月程度とされています。
この期間は、大きく3つのフェーズに分けることができます。
最初のフェーズは“売却準備と媒介契約”で、一括査定などを利用して不動産会社を選び、売り出し価格を決めるまでに約2週間~1ヶ月を要します。
次のフェーズは“売り出しと販売活動”です。
レインズへの登録やポータルサイトへの掲載、内見の対応などを行い、購入希望者を見つけて売買契約を結ぶまでに約2ヶ月~4ヶ月かかります。
最後のフェーズは“決済と引き渡し”で、買い手の住宅ローン審査や登記手続き、引っ越し準備を進めて物件を引き渡すまでに約1ヶ月が必要です。
スムーズに進めば3ヶ月、買い手探しに難航すると半年以上かかるのが一般的な目安です。
物件種別による違い
売却にかかる期間は、物件がマンションか一戸建てかによっても平均値や傾向が大きく異なります。
立地条件が良い傾向にある都市部のマンションは、市場での流動性が高いため、比較的買い手が見つかりやすく、平均して3ヶ月前後が売却できるケースが多く見られます。
一方、一戸建ての売却期間は平均して4ヶ月~6ヶ月と、マンションよりも長くなる傾向があります。
一戸建ては建物だけでなく土地の境界確認手続きが必要になる場合があるほか、建物の個別性が高く、ターゲットとなる購入層が限定されやすいからです。
また築年数が古い物件や、最寄り駅から徒歩15分以上離れているような場合は、さらに需要が限られるため、販売活動の期間が長期化し、1年以上かかることも珍しくありません。
売却期間を左右する要因
不動産売却の期間が平均より長くなるか短くなるかは、いくつかの決定的な要因によって左右されます。
もっとも大きな要因は、売り出し価格の設定です。
相場よりも高い価格で売り出すと、市場で敬遠されて問い合わせすら入らず、販売期間が長期化します。
逆に相場に合わせた適正価格や、少し割安な価格に設定すれば、数週間で買い手が見つかることもあります。
次に物件の立地と需要です。
人気のエリアや駅近くの物件は短期間で売れますが、過疎地や不便な場所は時間がかかります。
さらに、不動産会社の販売力や売却の時期も影響します。
異動や進学が重なる2月〜3月の繁忙期は市場が活発なため早く売れやすいですが、夏場などの閑散期は動きが鈍くなります。
期間を短縮したい場合は、適切な価格設定と会社選びが重要です。
まとめ
不動産売却の期間は、長引けば長引くほど不利になります。
こちらは好条件の物件であっても、“売れ残り=何か問題がある”と買い手に勘繰られてしまう可能性があるからです。
また積極的に売却する気がない場合、不動産会社によるアピールも弱くなることが考えられます。
そのため、少しでも早く売却するために、ポイントを押さえておく必要があります。
