不動産売却時は、契約内容や境界など、さまざまな要素が取引を複雑化させることがあります。
またそのような要素の一つとして、物件に残ったさまざまな残置物が挙げられます。
今回は、不動産売却時にトラブルにつながるリスクが高い残置物について、詳しく解説します。
エアコン、室外機
エアコンは、売却時に残したまま引き渡すか撤去するかでもっとも揉めやすい残置物の一つです。 売り主が良かれと思って残しても、買い手にとっては「古いから最新式に買い替えたい」「他人が使ったものは嫌だ」と迷惑がられるケースが多々あります。
またエアコンは家電リサイクル法の対象となるため、粗大ゴミとして簡単に捨てられません。
取り外し工事費とリサイクル料金を合わせると、1台あたり数万円の費用がかかります。
複数台ある場合は、さらに高額になります。
引き渡し後に「聞いていない」とトラブルになるのを防ぐため、事前に売買契約書の付帯設備表で処分の有無を明確に合致させておくことが極めて重要です。
仏壇、神棚
仏壇や神棚は、物理的な処分そのものよりも、精神的・宗教的な手続きが必要になる点で非常に厄介です。 そのままゴミとして廃棄することは心理的抵抗が強く、買い手からも「縁起が悪い」と嫌忌されるため、必ず引き渡し前に売り主側で処分する必要があります。
処分にあたっては、お寺の僧侶などに依頼して魂を抜く閉眼供養を行うのが一般的です。
この供養のお布施に加え、仏壇自体の引き取り・処分費用が別途発生します。
専門業者への手配やスケジュール調整に時間がかかることも多く、売却活動をスムーズに進めるためには、早い段階から処分の準備を進めておく必要があります。
物置、庭石、庭木
庭やバルコニーなどの屋外にある残置物は、解体や搬出に莫大な費用と労力がかかるため非常に厄介です。 特に頑丈なスチール製の物置は、解体費用だけでなく中の不用品の処分代も重なります。
さらに厄介なのが、庭石や巨木です。
これらは人力で動かすことが不可能なケースが多く、撤去には重機の手配が必要になります。
そのため、数十万〜数百万円規模の撤去費用が請求されることも珍しくありません。
買い手から「更地にして引き渡してほしい」と要求された場合、これらの屋外残置物の処分費用が売主の利益を大きく圧迫します。
売却査定の段階で不動産会社に現地を見てもらい、見積もりを取っておくべきです。
まとめ
規模の大きな不動産を売却するケースであるほど、前述したような残置物歯発生しやすくなります。 そのため、売主は何がどういったトラブルにつながるのか、前もって把握した上で行動しなければいけません。 また撤去費用についても、あらかじめ計算に入れておくことをおすすめします。 買い手とのトラブルは、不動産売却を滞らせる大きな要因になります。
