不動産売却の成否に関わる要素には、築年数や間取り、設備などさまざまなものがあります。
また、周辺環境を含む立地についても、重視されることが多いですが、中にはあまり立地が良くない物件を売り出そうとする方もいます。
今回は、このような不利な立地にある物件のアピールポイントについて解説したいと思います。
立地が良くない物件の特徴と主なアピールポイント5選
以下のような立地にある不動産は、一般的に好立地ではないとされています。
・線路が近い
・墓地が近い
・最寄り駅が遠い
・ショッピング環境が悪い
・日当たりが悪い
では、このような物件を買い手にうまくアピールするにはどうすれば良いでしょうか?
線路が近い物件のアピールポイント
線路がすぐ目の前にあるような物件は、電車の音や振動が伝わりやすい上に、踏切の存在により、周囲の道路が渋滞しやすくなることもあります。
このような物件を売り出す場合は、最寄り駅が近いこと、日当たりが良いことをアピールしましょう。
線路が近い場合、最寄り駅も近くにあるケースが多く、こちらは利便性をアピールすることにつながりますし、線路沿いには高い建物が少ないため、日当たりが良いというメリットがあります。
墓地が近い物件のアピールポイント
墓地が近いという立地では、特に物理的な問題が発生するわけではありませんが、心理的な恐怖をおぼえやすく、多くの方に敬遠される傾向にあります。
このような立地の物件では、静かな環境であることや、日当たり、風通しが良いことをアピールすべきです。
墓地がつくられるのは、主に閑静な住宅街や小高い立地であり、周辺は静かなことが多いです。
また、線路が近い場合と同様、近くに高い建物は少ないため、日当たりや風通しにも優れています。
最寄り駅が遠い物件のアピールポイント
最寄り駅が遠い場合、買い手の属性に関係なく、日頃の生活が不便になることが予想されますが、このような場合は騒音や開発の影響が少ないことをアピールしてみましょう。
駅が遠ければ遠いほど、静かな環境は保たれますし、大規模な開発が行われるのも基本的には駅前が多いため、伝え方によっては、こちらのメリットに魅力を感じてもらえる可能性もあります。
ショッピング環境が悪い物件のアピールポイント
一戸建てを売却する場合、買い手は主にファミリー世帯になりますが、周囲のショッピング環境が悪いと、心象を悪くする可能性が高いです。
そのため、このような物件を売りに出すときは、治安の良さをアピールしましょう。
例えば、24時間営業のスーパーやコンビニ、薬局などが近くにある場合、深夜に人がたむろし、治安が悪化したり、騒音に悩まされたりする不安がありますが、近くにショッピング施設がない場合、このような不安とは無縁です。
日当たりが悪い物件のアピールポイント
日当たりが悪い物件は、明るい時間でも光が差し込みにくく、室内が暗くなったり、洗濯物が乾きにくかったりするため、お世辞にも立地が良いとは言えません。
そのため、こちらの立地については、夏場の涼しさや眠りやすさ、家具などが日焼けしにくいというメリットをアピールしてみましょう。
日当たりが良くない物件は、夏場の厳しい暑さが和らぎますし、仕事の都合上、朝方に就寝する方は、光がまぶしくて眠れないという状況を回避できます。
また、窓からの直射日光が当たりにくいことから、室内の壁や窓の近くにある家具などの日焼けも防止しやすいです。
まとめ
ここまで、立地が良くない物件のアピールポイントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
虚偽の報告さえしなければ、買い手にどのようなメリットを伝えるかは、売主が自由に決めることができます。
そのため、不動産会社ときちんと打ち合わせをして、不利な部分を打ち消せるように、良い点を積極的にアピールしていきましょう。