不動産売却は必ずしもスムーズに進むとは限りません。
売り出したにもかかわらず買い手が見つからないこともあります。
またその場合、売主は対策を取らなければいけません。
しかしその方法が間違っていると、より売却は遠のく可能性があります。
ここからは、不動産がなかなか売れないときのNG行動について解説します。
そのまま売り出し続けるのはNG
買い手がつかない場合、そのままの状態で不動産を売り出し続けるのはNGです。
特に一切購入希望者が現れない場合、その物件には何かしらの問題があります。
そのような状態で売り出し続けても、売却が成立する可能性は低いです。
それどころか対策を取らなければ、状況はさらに悪化することが考えられます。
売り出し中の不動産情報は、不動産サイトなどに掲載されています。
売り出し期間が延びるということは、その物件の情報が掲載され続けるということです。
このような物件は、売れ残りというイメージを与えてしまいます。
そのため、より多くの買い手に敬遠されやすくなります。
負のスパイラルに陥らないためにも、不動産会社と協力して早めに対処しましょう。
簡単に売り出し価格を下げるのもNG
不動産がなかなか売れないからといって、簡単に売り出し価格を下げるのもNGです。
売り出し価格が低すぎると、売却に成功しても利益が少なくなります。
一般的に、不動産を売却する際は値引き交渉が行われます。
不動産の最終的な売却金額は、値引きにより売り出し価格よりも下がることが多いです。
そのため、最初から売り出し価格を低くするのは控えるべきです。
また売れないからといって急に価格が安くなると、物件のイメージが悪くなります。
特に相場より明らかに低い価格の場合、いわくつきの物件と思われても仕方ありません。
空き家にするのもおすすめできない
不動産がなかなか売れないときのNG行動としては、空き家にすることも挙げられます。
居住中の住宅は、購入希望者が家具の配置などを参考に生活をイメージしやすいです。
また購入希望者にとっては、内見時に売主から情報を得られるのもメリットです。
一方空き家の場合、いつでも内見してもらうことが可能です。
売却が決まれば、すぐに住んでもらうこともできます。
しかし空き家にすると、誰も住んでいない建物は傷みやすくなります。
そのため、買い手が見つからないと物件はどんどん劣化していきます。
もちろんそのまま買い手が見つからない場合、より買い手はつきにくくなります。
リフォームも慎重に検討すべき
不動産がなかなか売れない場合、リフォームを検討する方もいるでしょう。
こちらについても、安易に実行すべきではありません。
内装や設備が古い不動産の場合、確かにフルリフォームをすればキレイになります。
しかし近年は、中古物件を購入して自身でリフォームをする方が増えています。
こちらは、コストを抑えながら新築に近い物件を手に入れる方法として人気です。
そのため先に売主がリフォームを行うことが、かえって裏目に出る可能性があります。
また売主がリフォームを行っても、それが買い手の好みに合うとは限りません。
さらにリフォームをしても売却できなかった場合、費用は無駄になります。
場合によっては、リフォーム費用を売り出し価格に上乗せしなければいけません。
これでも売れない場合、ただ売り出し価格が上がっただけになるおそれがあります。
まとめ
ここまで、不動産がなかなか売れないときのNG行動について解説してきました。
不動産が売れない場合、当然売主には焦りが生まれるでしょう。
特に早期の売却を目指している方は、さまざま対策を取るかと思います。
しかし安易な行動は逆に売却を遠ざけ、売却条件も悪くしてしまう可能性があります。
そのため焦って行動せず、不動産会社に相談しながら適切な対策を取りましょう。