初めて不動産売却を行う方は、わからないことや不安なことが数多くあるでしょう。
またこのようなケースでは、信頼できる専門家に相談しようと考えるかと思いますが、不動産売却の相談は一体誰に行えば良いのでしょうか?
今回は、不動産売却の主な相談先とそれぞれの特徴について解説します。
不動産売却時の相談先5選
不動産売却時に力を借りるべき相談先としては、主に以下が挙げられます。
・税理士
・不動産鑑定士
・土地家屋調査士
・司法書士
・不動産会社
各相談先の概要と特徴について詳しく説明します。
税理士
税理士は、国が認めた税務の専門家です。
不動産売却の税金に関することは、こちらに相談できます。
不動産売却では、非常に大きな金額が動きます。
それに伴い、税金の額が大きくなることも考えられます。
またこのときに必要なのが税金対策ですが、税理士に相談すれば適切な税金対策ができますし、作業の手間も少なくなります。
不動産鑑定士
不動産鑑定士は、公正・中立の立場から、根拠に基づいて不動産の価値を求める専門家です。
不動産売却においては、物件の価値を評価してくれるだけでなく、不動産売却のポイントなどをアドバイスしてくれることもあります。
また不動産鑑定士は、相続等に必要な不動産鑑定書の作成も行っています。
土地家屋調査士
土地家屋調査士は、名前の通り土地や建物を調査し、測量を行うことを専門としています。
そのため、測量や境界などに関する悩みは、土地家屋調査士に相談すべきです。
戸建て物件の売却では、隣地との境界トラブルがよく発生します。
特に形状が複雑な土地、隣地の所有者が不明な土地などは、境界が障害となってなかなかスムーズに売却できません。
このような場合に、的確なアドバイスや手続きを行ってくれるのが土地家屋調査士です。
司法書士
司法書士は、裁判所や検察局、法務局などに提出する書類の作成や、登記の手続きなどを行ってくれる専門家です。
不動産売却時の登記に関することは、司法書士に相談しておけば問題ありません。
例えば、相続した土地を分筆または合筆しなければいけないときなどは、売主が自身で登記を行うのが難しくなります。
一方、司法書士に相談すれば、登記の手続きに手間や時間をかける必要がなくなります。
また不動産売却時には、住所変更登記や抵当権抹消登記なども行いますが、こちらの手続きについても司法書士は代行してくれます。
不動産会社
不動産売却で困ったことがある場合、もちろん不動産売買のプロフェッショナルである不動産会社に相談しても構いません。
不動産会社は宅地建物取引業者といい、こちらの事業を行うには事務所のある都道府県知事の許可を受けなければいけません。
そのため、不動産会社は必ず総合的な不動産に関する知識を有しています。
つまり不動産売却の相談先として、これほど心強い存在はいないということです。
また不動産会社に相談すれば、不動産売却そのもののメリットも教えてもらうことができます。
他の専門家がアドバイスしてくれるのは、あくまで不動産売却に関する手続きに関することがメインです。
不動産会社はこれから不動産を売却しようとする売主に対し、ローンを完済できる、他の住居への住み替えができるなど、不動産売却自体のメリットも教えてくれます。
このとき、不動産売却のデメリットもあわせて教えてくれる不動産会社であれば、より信頼できます。
まとめ
これから不動産売却を行う方は、疑問や不安なことがあった場合に備えて、できるだけ多くの相談先を把握しておきましょう。
また税金は税理士、登記は司法書士といったように、相談内容と相談先をある程度一致させておくことも大切です。
さらに、よりためになる情報を得られるよう、各専門家はしっかりと時間をかけて選ぶことをおすすめします。