不動産売却は、人生でそう何度も経験するものではありません。
そのためほとんどの方が初めてであり、右も左もわからず不安を抱えているという方も多いでしょう。
そのような方は、自己ルールを徹底して守ることにより、失敗を防ぎやすくなります。
今回はこちらの自己ルールについて解説します。
不動産売却時に意識したい自己ルール5選
初めて不動産売却を行う方は、以下のルールを必ず守ることを意識してください。
・不動産会社選びに時間をかける
・内見準備を徹底する
・早めに行動する
・必要な書類を用意しておく
・物件の良くない部分も見せる
各項目について詳しく説明します。
不動産会社選びに時間をかける
不動産売却に失敗しないようにするには、じっくり時間をかけて不動産会社を選ぶ必要があります。
なぜなら、不動産の売却活動や契約については、実質不動産会社がすべて行うからです。
つまり不動産会社の技量によって、売却がスムーズに進むかどうかが左右されるということです。
そのため、特に不動産会社を比較せず、「大手だから」「仲介手数料が安いから」といった安易な理由で選択しないようにしましょう。
内見準備を徹底する
不動産売却を行う際、売主は内見の準備を徹底する必要があります。
内見は、購入希望者がその物件での生活をイメージするための大事なイベントです。
そのため、清掃が不十分であったり、生活感が出すぎていたりすると、なかなか成約にまで至らない可能性があります。
売主は内見で良いイメージを持ってもらえるよう、常に準備しておかなければいけません。
早めに行動する
早めに行動することも、不動産売却では常に意識しなければいけないことです。
例えば、不動産を4月に売り出そうと考える方は、2~3ヶ月ほど前から準備を始めておかなければいけません。
4月の時点で不動産会社の査定を受け、いつでも売り出せる状況にしておかなければ、売却のタイミングはどんどんずれ込んでいきます。
また不動産売却が長期化すればするほど、売れ残り物件というイメージを持たれやすくなり、ますます購入希望者が見つからなくなることも考えられます。
必要な書類を用意しておく
不動産売却にはさまざまな書類が必要です。
早めに行動することと似ていますが、不動産売却関連の書類については、早めに内容を把握し、手元にある状態にしなければいけません。
いつでも手に入るものであれば問題ありませんが、中には特定の役所等で取得しなければいけないものもあります。
直前でこれらの書類がないことに気付くと、不動産売却が長引く可能性もあります。
物件の良くない部分も見せる
不動産売却を行う際は、良いところばかりではなく、購入希望者に対して物件の良くないところも見せる必要があります。
なぜなら、売主は契約不適合責任を負わなければいけないからです。
契約不適合責任とは、売却した物件に不備などがあった場合、それに応じて売主が負わなければいけない責任のことをいいます。
例えば雨漏りしている部分がある場合、その事実を不動産売買契約書に記載していなければ、売主は契約内容と異なる物件を売却したことになります。
そのため、買主から損害賠償請求などが行われる可能性があります。
一方、雨漏りしていることを包み隠さず買主に伝え、買主がそれに納得した上で不動産売買が成立すれば、売主は賠償責任を問われることがありません。
まとめ
前述のルールさえ意識すれば、まったく買い手が見つからなかったり、大きなトラブルに巻き込まれたりすることはないでしょう。
もちろん、不動産売却は最低でも数ヶ月程度はかかるため、途中で細かい問題が発生する可能性は高いです。
それでも信頼できる不動産会社への依頼、早めの売却準備などは、きっと早期に問題を解決することにつながります。