不動産売却では、早めに下準備をすることが求められます。
いつでも行動できる状況を整えておけば、じっくりと腰を据えて売却活動ができる上に、気持ちに余裕が生まれますし、好条件での売却にもつながりやすくなります。
今回は、具体的にどのような下準備をすべきなのかについて解説します。
不動産を良い条件で売るための下準備5選
とにかく不動産を良い条件で売却したい方は、実際売り出し始める前に、以下の下準備を行いましょう。
・外観、室内をキレイにする
・売却時の必要書類を確認する
・現時点の査定価格を調べる
・ローン残高を確認する
・売却物件の情報をまとめる
各項目について詳しく説明します。
外観、室内をキレイにする
今後売却することを少しでも考えているのであれば、日頃から建物の外観や室内をキレイにしておきましょう。
不動産売却では購入希望者が内見に訪れますが、こちらのタイミングに合わせて一気に清掃や美化をしようとすると、どうしても見落としが出やすくなります。
一方で、普段から清掃をしておけば、スムーズに内見に移れますし、購入希望者が物件を見たときの第一印象も良くなるでしょう。
不動産売却では、内見の申し込みは入るにも関わらず、なかなか売買成立にまで至らないというケースが多々あるため、こちらは徹底しておいてください。
売却時の必要書類を確認する
不動産売却をするにあたって、「必要な書類が見つからない!」というケースは決して珍しくありません。
特に何代にも渡って居住しているような築年数の古い物件では、書類を紛失してしまい、売却時にバタバタすることが多いです。
このような書類は、少しでも売却を考え始めたら、すぐに手元に用意しておきましょう。
具体的には以下のような書類です。
・購入時の売買契約書
・登記済権利証
・土地測量図
・建築設計図
・建築確認通知書 など
現時点の査定価格を調べる
まだもう少しマイホームに住み続けるという場合でも、実際売却するとしたらどれくらいで売れるのか、大体の相場観は早めに把握しておくべきです。
おおよその売却金額がわかれば、今後の計画も立てやすくなります。
また現時点の売却価格を知るためには、不動産会社に価格査定を依頼しましょう。
このとき注意したいのは、必ず複数の不動産会社に依頼することです。
複数社に査定してもらうことで、どの価格帯に収まるのかということがより明確になります。
ちなみに、1社ずつ電話をかけ順番に査定してもらうのは時間も手間もかかるため、依頼するなら一括査定サイトなどのサービスを活用しましょう。
ローン残高を確認する
少しでも不動産売却を考えているのであれば、ローン残高は今一度確認しておくべきです。
売却益でローン残債を完済しようと考えていたにも関わらず、実際は予想以上に残債が残っていたということになると、売却計画に大きな狂いが生じます。
またローン残債については、借入先の金融機関から受け取る返済予定表に記載されています。
こちらの書類は、ローンを借り入れる本人が金融機関に申し出ることで再発行できるため、もし見当たらなければ早めに申請しておきましょう。
売却物件の情報をまとめる
不動産売買における買主は、少しでも物件情報を知りたいと考えます。
そのため、売主はこちらのニーズに応えるため、事前に売却物件の情報をまとめて書面化しておきましょう。
具体的には、以下のような情報を盛り込んだ履歴書のようなものを作成すべきです。
・施工写真
・施工図面
・確認申請書
・施工関係者情報
・定期点検履歴
・リフォーム履歴
・災害発生履歴
・家具、家電等の情報 など
購入希望者が現れた場合に、こちらの書面を提示すれば、信用度をアップさせることができます。
まとめ
不動産売却の成否は、下準備でその大半が決定すると言っても過言ではありません。
準備が不十分である場合、少しの綻びが大きな穴となり、好条件での売却どころか買い手を見つけることさえ困難になる可能性があります。
また買い手が見つからない物件は、“何か問題のある物件”というレッテルを貼られやすく、より買い手が見つからなくなってしまうため、注意してください。