不動産売却時には、物件そのものだけでなく、周辺施設もアピール材料として活用できます。
しかし、中には買主にあまり良くないイメージを与えてしまう施設もあります。
今回は、具体的にどのような施設が当てはまるのかについて解説します。
これから不動産売却を行う方は、ぜひ参考にしてください。
買主に良くないイメージを与える周辺施設4選
以下の周辺施設については、買主にマイナスなイメージを与える可能性があります。
・騒がしい公園
・ガソリンスタンド
・開かずの踏切
・神社、仏閣
各項目について詳しく説明します。
騒がしい公園
子どもがいるファミリー世帯などにとって、公園は近くにあると助かる施設の1つです。
しかし、その公園の現状によっては生活の妨げになることも考えられるため、売主は注意しておきましょう。
なぜなら、公園は深夜、若者たちのたまり場になる可能性があるからです。
もし近くにある公園がたまり場である場合、治安が悪くなったり、騒音で眠れなかったりすることも考えられます。
売却しようとする不動産のすぐ近くに公園がある場合は、朝・昼・晩と時間帯を変えて現地調査を実施するのが望ましいです。
ガソリンスタンド
自家用車を利用する方にとって、ガソリンスタンドは必要不可欠な施設です。
しかし、あまりにも売却する物件の近くにある場合、生活に悪影響を及ぼす可能性があるため、売主は注意しなければいけません。
ガソリンスタンドは通常の建物よりも堅固な造りですし、爆発などが起こったという事例は決して多くありませんが、強力な可燃物を大量に保管していることは事実です。
つまり、危険な施設だということです。
ちなみにガソリンスタンドがすぐ近くあると、車の排気ガスやガソリンの臭気によって、気分を悪くする可能性も否定できません。
開かずの踏切
売主の中には、駅チカの便利な不動産を売却しようとする方もいるかと思います。
もちろん駅自体は非常に便利な施設ですが、駅が近い不動産は、踏切も近くにあるケースが多いです。
ハッキリ言って、踏切は決して便利なものではありません。
なぜなら家を出てすぐのところに踏切があると、自家用車で通勤する際などに渋滞が起こりやすくなるからです。
もちろん、遮断機が下りるときの音、エンジン音や電車の通過音なども聞こえやすくなるでしょう。
そしてもっとも厄介なのが、長時間遮断機が下りたままになる“開かずの踏切”です。
国道交通省では、1時間あたりの遮断時間が40分を超える踏切を開かずの踏切と定義していて、こちらが近くにあると生活に大きな支障が出るおそれがあります。
例えば、駅までの所要時間が徒歩5分の不動産があったとしましょう。
所要時間には基本的に踏切の待ち時間は含まれていないため、もし通勤・通学時に踏み切りに引っかかってしまったら、上記の数字は意味がなくなってしまいます。
神社、仏閣
神社や仏閣などに対し、生活に影響を及ぼすイメージを持っている方は少ないでしょう。
もちろん、これらの施設に直接悪いところがあるわけではありません。
注意したいのは、神社や仏閣で開催されるイベントです。
上記の施設では、人が集まるイベントが開催されることも多いです。
例えば、初詣や縁日といったイベントです。
もちろん、これらは騒音の発生やゴミの散乱などにつながる可能性があるため、あまり良く思わない買主もいます。
売却する物件の近くに神社や仏閣がある場合は、年始の参拝客の状況やイベントの有無などをあらかじめチェックし、買主に伝えることをおすすめします。
まとめ
墓地や暴力団事務所、刑務所などの周辺施設は、買主に良くないイメージを与えるものとして、認識している売主も多いかと思います。
しかし、実際は前述したような周辺施設も毛嫌いされる可能性があるため、注意しなければいけません。
もちろん、わざわざ騒がしい公園や踏切などの存在を教える必要はありませんが、マイナスな面まで伝える方が買主からの信頼は得やすくなります。