不動産売却を行う方の多くは、人生で1回しか不動産売却を経験しません。
そのため、当然失敗も起こりやすくなります。
また不動産売却には注意しなければいけない点も多いですが、一つでも多くポイントを押さえておくことで失敗を防ぎやすくなります。
今回は、不動産売却における意外な落とし穴を3つほど解説します。
売却と買取の違いを理解せずに失敗する
不動産売却を行う方の中には、第三者への売却と不動産会社の買取の違いを理解せず、安易に後者を選んでしまう方がいます。
こちらは大きな失敗につながるため、注意してください。
第三者への不動産売却はいわゆる仲介取引と呼ばれるもので、売主と第三者の買主の間を不動産会社が取り持ってくれるという仕組みです。
一方買取は、不動産会社に直接物件を売却するという方法です。
買取は売却期間を短縮できるため、一見メリットが大きいように見えますが、仲介より劣っている点もあります。
例えば、売買価格は買取の方が下がりやすい傾向にあります。
そのため、少しでも不動産を高く売りたいという方は、安易に買取を選ばないようにしましょう。
価格交渉に一切応じない
不動産売却では、買主から物件の価格交渉が行われることがあります。
売主としては、できる限り希望通りの価格で売却したいと考えるのが通常ですが、一切価格交渉に応じないと、売り時を逃してしまう可能性があります。
そのため、ある程度価格交渉によって売買価格がかかることは、前もって理解しておかなければいけません。
また不動産の売り出し価格を設定する際は、価格交渉が行われることを考慮して、希望よりわずかに高くしておくのがポイントです。
残置物を処分せず物件を引き渡す
例えば新たな新居ですでに家具や家電を購入したという売主は、売却する旧居の家具や家電が必要なくなります。
また故障していないものについては、残しておくことで買主のメリットになると考える方もいますが、残置物にすべて引き渡し前に処分しなければいけません。
残置物を残したまま引き渡すことは、原則契約違反にあたります。
またここでいう残置物には、ソファーやエアコンなどの家具・家電製品の他、カーテンや照明器具、庭の植木や鉢植えなども含まれます。
まとめ
不動産売却の目的は、当然希望通りの価格での売却を成功させることです。
しかし、それと同じくらい意識しなければいけないのが、最後までトラブルなく不動産売却を完了させるということです。
希望通りの売却を成功させることばかり考えると、焦ったり気が回らなかったりして、前述したようなトラブルにつながりやすくなります。