【名古屋で不動産売却】不動産売却によって損失が出てしまうことはある?

COLUMN

不動産売却を行う方は、少しでも多くの利益を得たいと考えるのが当然です。

資金を得ることを目的としていなくても、高く売れるに越したことはありません。

では、不動産売却を行うことにより、逆に損失が出てしまうことはあるのでしょうか?

今回はこちらの点について解説します。

不動産のほとんどは購入時より安く売れる

結論から言うと、不動産売却で損失が出る可能性は非常に高いです。

ここでいう損失とは、購入時の価格よりも売却価格が低くなることを意味します。

購入価格より売却価格の方が低くなるのは、建物が時間の経過とともに劣化するからです。

構造によって異なりますが、購入から時間が経てば経つほど、建物の資産価値は限りなくゼロに近づきます。

そのため、売却価格は必ず得られるものだと考えていても、利益を得られないことがあります。

もちろん損失が出てしまうと、今後の住み替えなどにも大きな影響が出ます。

購入時の価格で売れてもプラスにするのは難しい

仮に運良く購入時の価格に近い売却価格を実現できたとしても、トータルの利益をプラスにするのは難しいです。

なぜなら、不動産売却にはさまざまな経費がかかるからです。

例えば不動産会社に支払う仲介手数料、登記費用、印紙税などの費用です。

購入時と同じ売却価格でも、これらの費用は必ず差し引かれるため、少なくとも数百万円程度はマイナスが出るケースがほとんどです。

ちなみに、売却対策として事前にリフォームやリノベーションを行う場合、さらに利益を得るのは難しくなります。

住宅ローン残債が多ければ多いほど損失が出やすい

不動産売却時、まだ住宅ローンの残債が残っているという場合、よりプラスを出すのは困難になります。

こちらは売却前に、残債をすべて返済しなければいけないからです。

また不動産売却によって得た利益により、住宅ローンを完済しようとする方も多いですが、売却価格が残債の額に届かない場合、売却益だけでは完済できません。

このようなケースでは、売主の自己資金から残りの金額を捻出する必要があり、大きな損失が出ることが予想されます。

まとめ

不動産売却を行うにあたって、一切利益を得る必要がない方など存在しません。

例えば単純に不要な空き家などを売却する場合でも、利益が出ればその分は生活費や貯蓄などに回すことができます。

しかし、購入時の金額を上回るという意味でいうと、実現させるのは現実的に厳しいです。

さらに不動産売却では、思いの外査定価格や売却価格が低かったというケースも多いため、過度に利益を期待しすぎるのは良くありません。