不動産を売却する際は、まず不動産会社による価格査定が行われます。
このとき算出される査定価格は、物件のさまざまな要素を加味して決定されますが、もちろんその要素には建物だけでなく土地も含まれます。
今回は、不動産価値や査定価格が上がりやすい土地の特徴について解説します。
土地面積が広い
当然のことですが、土地面積が広い物件は不動産価値が上がりやすく、良い査定価格がつきやすくなります。
土地が広ければ、その分ゆとりのある空間が確保できますし、庭やガーデニングなどさまざまな楽しみ方ができます。
また土地が広いということは、その分周辺の物件との独立性や距離を感じやすくなるということであり、静かな生活環境の中で暮らせます。
さらに建てられる建物も大きくなるため、今後家族が増える可能性のあるファミリー世帯などには特に評価されやすいです。
高低差がない
高低差がない土地にある物件も、不動産価値は上がりやすいです。
なぜなら、工事費用を節約できたり、生活の負担が減ったりするからです。
高低差のある土地は、通常の平坦な土地よりも施工に手間がかかるため、建築費やリノベーション費用などが高額になりやすいです。
そのため、今後増改築を検討している方などにはあまり評価されません。
またリノベーション時には、高低差がある土地の建築技術を持つ建築会社を選ばなければいけないため、必然的に選択肢が狭まります。
さらに敷地内や室内に高低差がある物件の場合、段差や階段は必然的に多くなるため、小さな子どもやお年寄りが住みにくい物件になることもあります。
高低差が少なければ、このような心配はありません。
前面道路が広い
不動産価値や査定価格が上がりやすい土地の特徴としては、前面道路が広いということも挙げられます。
前面道理が広ければ、向かいの住宅との距離ができ、開放感があります。
また車のすれ違いがしやすかったり、土地の形状にもよりますが駐車がしやすかったりと、生活における便利な部分が多々出てきます。
ちなみに前面道路が広い場合、建築基準法に基づいた建て替えなどについても、問題なく行える可能性が高いです。
まとめ
不動産売却を行う方の中には、事前に物件のクリーニングやリフォーム・リノベーションなどを行い、価値を高めようとする方もいるでしょう。
もちろんこちらは大事な作業ですが、物件の価値は当然建物のスペックだけでは決まりません。
不動産価値を高めやすい土地の特徴を満たしているか、ターゲットにする層は間違っていないかなどについても、しっかり確認する必要があります。