
三角地は、周囲が3つの境界線で囲まれていて、上から見ると三角形をしている土地です。
主に区画整理や相続時の分筆などによって発生します。
また不動産売却をする方の中には、三角地を所有している方もいるかと思いますが、こちらは買い手に敬遠されやすい傾向にあります。
今回はその理由について解説します。
デッドスペースができやすい
三角地は建物を建てたとき、デッドスペースができやすいことから、買い手に敬遠されやすいです。
デッドスペースは、三角地などの不整形地で発生する部分であり、有効活用が難しい部分を表しています。
通常の四角い土地であれば、四角形の建物を問題なく建築できますが、三角地に四角形の建物を建てると、どうしても敷地の角部分はデッドスペースになります。
また三角地は、ただでさえ面積が狭いケースが多いため、デッドスペースができると実質的な面積はさらに狭くなります。
家具等の配置が難しい
建物を建てたとき、家具等の配置が難しくなることも、三角地が敬遠されやすい理由の一つです。
通常の建物であれば、四隅に家具を置くことができます。
2方向の壁に対し、家具がピッタリとくっついている状態です。
一方、三角地に建築する建物は、すべての角が鋭角になる可能性があります。
そのため、四角形が多い家具をピッタリと角に配置するのは難しくなります。
棚などの収納であれば、あらかじめ造作家具として建築会社などに作製してもらうことができますが、冷蔵庫や洗濯機など家電類の配置は特に困難です。
風水的に悪い
三角地は風水的に悪いとされているため、不動産売却時には買い手に敬遠されやすいです。
風水では、変形した土地は凶相、特に三角地は大凶相とされています。
また変形した土地は、そこに宿る力も変形していると言われていて、特に尖っている部分には殺気が宿ります。
不動産の買い手には、このような風水の要素を重視している方も少なくないため、心象はあまり良くありません。
ちなみにできるだけ角がない建物を建築しようとしても、造りが歪でデコボコした形の建物だと、風水においては大凶相となってしまう可能性が高いです。
まとめ
三角地は買い手に敬遠されやすい上に、それほど土地評価額も高くありません。
そのため立地や周辺施設など、他のメリットをうまくアピールしながら、売却に繋げることが大切です。
また費用はかかりますが、隣地を買い取って三角地を整形地にするという方法もあります。
もし買い手が一向に現れないというのであれば、買取を取り扱っている不動産会社への売却も検討すべきです。