
不動産を売却する際、売主はライフラインを解約しなければいけません。
ライフラインとは、具体的には電気や水道、ガスなどのインフラ設備を指しています。
これらの解約については、各種タイミングや注意点があるため、事前に把握しておきましょう。
今回は特に押さえておきたいポイントについて解説します。
電気、水道はギリギリまで解約しない
売却する物件の電気、水道については、買主に物件を引き渡す1週間くらい前まで解約しないことをおすすめします。
早めに解約してしまうと、内見に支障が出るからです。
電気がつかない状態で内見を行うと、購入希望者に良くないイメージを与えてしまいますし、アピールしたい部分がうまく見せられない可能性もあります。
また水道についても、止めてしまうと購入希望者が水圧などを確認できません。
水回りの使い勝手については、重視している購入希望者も多いため、すぐに止めてしまわないように注意してください。
ガスの解約は早くてもOK
ガスの解約については、売主が生活に必要なくなったタイミングで解約しても大丈夫です。
内見の際、実際キッチンで火をつけることはあまりありませんし、お湯を出す機会も基本的にはないからです。
具体的には、買主が正式に決定したタイミングや、物件を売りに出したタイミングで止めてしまっても良いでしょう。
ただし、ギリギリまで居住し、ガスを使用するという場合は早く止めすぎないようにします。
ちなみにガスコンロやガスファンヒーターなどを新居に持って行く場合、ガスを止めるだけでなく、これらの機器を売主自身で取り外す必要があります。
不動産売却時にライフラインを解約する場合の注意点
不動産売却をすることが正式に決定しても、物件の名義が変更されるまでには、売主が電気や水道、ガスの料金を負担しなければいけません。
だからといって、早く解約しすぎると前述の通り内見に影響が出るため、こちらの費用は必要経費と割り切ることをおすすめします。
またライフラインの停止作業を業者に任せる場合でも、売主はその様子を必ず目で確認しましょう。
不備などで正常に供給が停止されていなかった場合、売主は不要な費用を支払うことになります。
まとめ
不動産売却時は、不動産会社や買主とのやり取りだけを行っておけば良いというわけではありません。
ライフラインの解約など、各業者との手続きも必要になります。
またこれらの手続きには適したタイミングがあるため、実際不動産売却を始める前にある程度把握しておくことをおすすめします。
不動産売却では、とにかくトラブルを予見して先回りすることが大切です。