不動産売却はさまざまな理由で行われますが、売却代金を手にするという最終的な目的は基本的にどれも同じです。
また売却代金は、新居の購入や借入金の返済などさまざまな用途に使用されるため、詳細を把握したいという方も多いでしょう。
今回は、不動産売却代金に関することをいくつか解説します。
手元に残る売却代金はいくら?
不動産売却が成立し、設定された売買価格で買主が買い取ってくれたとしても、その金額のすべてが売主に入るわけではありません。
実際手元に残る売却代金は、売買価格から売却にかかった諸経費を差し引くことで計算できます。
ここでいう諸経費には、不動産会社に支払う仲介手数料や印紙税、登記費用や解体費用、リフォーム費用などが含まれます。
ちなみにまだ不動産売買が成立していない場合であっても、売買価格に現在売り出そうとしている物件の相場価格を当てはめることで、おおよその売却代金は算出できます。
売却代金の入金方法は?
不動産売買では、売主が買主に直接売却物件を引き渡します。
一方、不動産売却代金の入金方法は、ほとんどの場合で銀行振込です。
そのため、物件を引き渡した後は、必ず通帳やネットバンキングなどを使って入金額を確認しましょう。
ちなみに銀行振込の場合、振込手数料が発生します。
通常、こちらは買主が負担することが多いですが、法律や不動産売買契約書で定められているわけではありません。
そのため、どちらが振込手数料を負担するのかについては、前もって売主と買主で話し合っておかなければいけません。
ただし不動産売却代金のうち手付金については、銀行振込だけでなく現金手渡しになることもあります。
売買代金はいつ入金される?
不動産売却代金は、売買契約が成立したとき、物件を引き渡すときの2回に分けて入金されます。
売買契約時に入金されるものは手付金といい、こちらは契約の成立や履行を担保する目的で買主から支払われるものです。
金額としては、売買価格の5~10%程度です。
また引き渡し時に入金されるのは残代金であり、売買価格から手付金の金額を差し引いた金額が買主から振り込まれます。
ちなみに手付金の支払いから残代金の支払いまでの期間は、一般的に1~3ヶ月程度です。
まとめ
冒頭でも触れたように、不動産売却において売却代金を手にするということは、売主にとってとても重要な目的です。
そのため手元に残る金額や入金方法、入金のタイミングなどについては、すべて事前に把握しておくことをおすすめします。
また入金に関するルールについては、しっかり買主と話し合って明確にしておきましょう。