不動産売却を検討する方の中には、戸建ではなくマンションを所有する方もいます。
マンションはファミリー世帯だけでなく、夫婦世帯や独身の方などさまざまな買い手がつくことが予想されます。
しかし物件に問題がある場合、なかなか買い手は見つかりません。
今回は、売却に苦戦しやすいマンションの主な特徴を解説します。
坂の上なのに駐車場の台数が少ない
坂の上の立地にあるにもかかわらず、駐車場の台数が少ないマンションは買い手がつきにくくなります。
坂の上ということは、出掛ける際に車を利用するケースが増えるということです。
しかし駐車場の台数が少ないと、買主は購入時にマンション内の駐車場を確保できず、別に探さなければいけない可能性が高いです。
またそのような立地の場合、周辺の月極駐車場が埋まっているケースも多くなります。
そのため、売主は月極駐車場の候補をあらかじめ探しておくなどの工夫が必要です。
総戸数が少ない
総戸数が30戸以下と少ないマンションも、売却には苦戦する可能性が高いです。
なぜなら、毎月の支出である管理費や積立金が高くなるからです。
また戸数が少なければ少ないほど、マンション全体で管理費や積立金を滞納した方が出たとき、他の住人の負担は大きくなります。
さらにこのようなマンションは、修繕計画も狂いやすく、居住するにあたって快適な生活環境がなかなか整備されないことも考えられます。
逆に総戸数が50~60戸以上のマンションであれば、上記のような心配は少ないため、買い手がつきやすくなります。
もし少ない戸数のマンションを売却するのであれば、厄介な住人に当たる可能性が低いことなど、メリットをアピールしなければいけません。
リビングのロケーションが悪い
リビングのロケーションが悪い物件も、買い手には敬遠されやすいです。
こちらは、リビングのロケーションが住みやすさや資産価値に直結しているからです。
例えば目の前に別のマンションが建っていて、そこからリビングが丸見えになっているとします。
このような物件は、戸建てより眺望・日照が良いというマンションのメリットが半減しています。
またこういったデメリットについては、売主自身で対処するのが難しいです。
まとめ
売却が難しいマンションの中には、他のメリットに目を向けてもらうなど、売主の工夫によって買い手が見つかりやすくなるものもあります。
一方、立地や周辺環境などの問題については、どうしても買い手に良くない印象を与えてしまうことが多いです。
そのため、売主は一人で悩まず、不動産会社に相談してうまく売り出す方法を模索しましょう。