不動産売却時の内見では、買主や不動産会社の担当者と一緒に、物件の各部屋を回っていきます。
売主は、このとき買主がさまざまな点をチェックすることを考慮し、事前に良い印象を与えられるような工夫をしておく必要があります。
今回は、不動産売却時の内見でチェックされる、洗面所の主なポイントについて解説します。
水圧
洗面所の水が出る状態の場合、多くの買主は蛇口もしくはシャワーの水圧についてチェックします。
水圧が低い蛇口の場合、歯磨きや洗面の際に不便になることが考えられます。
またシャンプードレッサータイプの洗面所では、シャワーの水圧が弱い場合も、買主に良いイメージを与えられません。
そのため、売主は事前に洗面所の水圧について確認しておきましょう。
水を出して水圧の弱さを感じる場合、止水栓を開くことで水の勢いを強くできる可能性があります。
またシャワーヘッドを低水圧用に交換すれば、その物件全体の水圧が低くても、シャワーの水圧が強くなります。
ニオイ
洗面所のニオイも、買主の多くがチェックするポイントの一つです。
シンクや洗面ボウルに石鹸カスや歯磨き粉などの汚れが付着していると、ぬめりやカビが繁殖してニオイを放つことがあります。
また排水溝部分やその奥のゴミ受けに髪の毛、汚れが付着している場合もニオイの原因になるため、売主はしっかり汚れを除去しておきましょう。
さらに洗面台の下には、排水管がつながっています。
こちらの排水管は、下水のニオイや虫などが上がってこないようにするためのものですが、乾燥して水がなくなっていると悪臭のもとになるため、注意が必要です。
収納スペース
洗面所と脱衣所を兼用する間取りの場合は、収納スペースの広さもチェックされがちです。
洗面所としても脱衣所としても使用する場合、以下のアイテムをすべて収納できるスペースが必要です。
・デンタルケアグッズ
・化粧品
・ドライヤー
・タオル
・洗剤
・バスグッズ など
そのため、洗面所の鏡の裏や洗面台の上、さらには下の引き出しなどがなければ、買主に使い勝手が良くない印象を与えてしまいます。
まとめ
不動産売却時の内見では、洗面所だけでさまざまなポイントを見られることを考慮しなければいけません。
もちろん他にもチェックされる点は数多くあり、すべての部屋のチェックポイントを網羅するとなると、膨大な時間がかかります。
しかし、一つでも多く買主が好む状態にしておくことで、不動産売却の成功にグッと近づきます。
そのため、不動産会社に協力してもらいながら、少しずつ内見準備を進めていきましょう。