不動産売却と聞いたとき、不動産会社に依頼し、全国各地から買主を探すという流れをイメージする方も多いかと思います。
しかし、実際は必ずしも面識のない方が買主になるとは限りません。
場合によっては、隣人が買主になることもあります。
今回は、隣人に不動産を買い取ってもらうことのメリットについて解説します。
買主を探す手間が省ける
隣人に不動産を買い取ってもらう一番のメリットは、やはり買主を探す手間が省けることです。
隣人の中には、自身の持つ物件プラスその隣地も購入し、より土地の面積を広げたいと考えている方もいます。
このような隣人に対し、売主の方から売買の話を持ち掛けることで、スムーズに買主が決定します。
不動産会社に依頼して買主を探す場合、物件を売り出してから何ヶ月も買主が見つからないことも考えられます。
一方隣人への売却であれば、売買の話がまとまった後不動産会社に依頼することで、後は売買を仲介してもらうだけで済みます。
好条件で売却できる可能性がある
隣人への不動産売却では、好条件での売却を実現できる可能性もあります。
こちらは、隣人に土地を譲ることで、土地の価値が大幅に向上することが考えられるからです。
例えば狭小地や旗竿地など、形状の良くない土地であっても、隣地と合わせることで利用しやすい土地になることがあります。
その結果、不動産の価値が向上し、隣人が相場より高めの価格で買い取ってくれることも考えられます。
また隣人がある程度関係性のある人物であれば、そこまで大幅な値下げを要求される心配もないでしょう。
隣人への売却であっても不動産会社は利用すべき
隣人への不動産売却の場合、直接話し合って手続きを進めるいわゆる個人売買もしやすくなります。
しかし、たとえ話し合いがしやすくても、不動産売却を行うのであれば不動産会社に依頼する仲介取引がおすすめです。
なぜなら、個人売買の場合、売主と買主の両方に知識や経験がないとスムーズに進まないからです。
また売買契約書の内容に不備が見つかるなどして、トラブルに発展することも考えられます。
不動産売買のプロである不動産会社に依頼すれば、このようなリスクは回避できます。
まとめ
不動産売却を検討しているとき、隣人が買主として名乗り出てくれれば、これほど好都合なことはありません。
隣人への売却であれば、売却期間が延びて売買価格が下がる心配もありませんし、希望と乖離した価格での売却などにもつながりにくいからです。
ただし個人売買はリスクが高いため、気の知れた仲の隣人が相手でも、不動産会社への依頼は必要だと言えます。