不動産売却時は、買主からの売買代金の支払いを確認次第、売主から不動産を引き渡します。
それまでに、室内は何もない状態にしなければいけません。
またこのとき、物件そのものだけでなく、当然玄関のドアを開けるための鍵も手渡す必要があります。
今回は、不動産売却時の鍵の引き渡しに関するポイントを解説します。
引き渡す鍵の種類について
不動産売却時、売主が買主に引き渡す鍵は、普段使用しているものの他、スペアキーも含まれます。
そのため、もしスペアキーを別に住む親族などに渡しているのであれば、引き渡しまでに回収しておかなければいけません。
またマンションの場合、物件の玄関ドアだけでなく、トランクルームやゴミ置き場など、複数の鍵を渡さなければいけないこともあります。
ちなみに、マンションのオートロックとドアの鍵が異なる場合は、これらもすべて買主に手渡します。
鍵の交換について
不動産売却を行うタイミングで、その物件の玄関ドアのカギを交換するというケースがあります。
こうすることで、買主は一切リスクなく新居で生活できます。
また鍵の交換費用については、一般的に買主が負担します。
物件が引き渡された後、買主が自分で新しい鍵に交換することが多いです。
もちろん、鍵を交換する場合でも、売主は引き渡し時点で使用されている鍵を引き渡さなければいけません。
ちなみに、場合によっては売主が鍵の交換費用を負担しなければいけないこともあります。
それは、鍵を紛失してしまったときです。
さらに紛失している場合、売買契約時に買主にその旨を伝えておく必要があります。
鍵の引き渡しとあわせて行いたいこと
売主は買主に鍵を引き渡すとき、集合ポストや宅配ロッカーの開け方なども教えておくことが望ましいです。
マンションの場合、玄関ドアのポストとは別に集合ポストが設置されていることがあります。
こちらがダイアル式の場合などは番号を伝える他、開け方のコツについても伝えておくことで、トラブルが発生するのを防ぎやすいです。
また宅配ロッカーは、マンションだけでなく一戸建てについていることもあるため、そのまま譲る場合は使い方をレクチャーしましょう。
まとめ
売却する不動産の鍵を買主に渡すのは、不動産売買契約を含むすべての手続きが終わった最後のタイミングです。
そのため、このタイミングで失敗すると、最後の最後でトラブルが発生してしまう可能性があります。
特に鍵の紛失は、売主が鍵の交換費用を負担したり、買主の心象を悪くしたりすることにつながるため、注意しなければいけません。