【名古屋で不動産売却】不動産売却を代理人に依頼するメリット・デメリット

COLUMN

不動産売却では、売主が委任状を作成し、代理人に権限を委任することで代理契約が成立します。
つまり、必ずしも不動産を所有する方が、売却を進めなければいけないわけではないということです。
今回は、不動産売却を代理人に依頼することのメリット・デメリットについて解説します。

不動産売却を代理人に依頼するメリット

不動産売却を代理人に依頼するメリットとしては、やはり手間と時間を削減できることが挙げられます。

売主本人が当該不動産の遠く離れた場所に住んでいる場合や、多忙な場合などは、不動産売却時の立ち会いが難しくなります。
高齢や病気などの理由により、身体が不自由になり、外出ができないケースも同様です。

代理契約であれば、売却活動から契約手続きまで代理人が一貫して行うため、本人の負担は大幅に軽減されます。

また相続などで共有名義人が多い場合や、関係者との直接の顔合わせを避けたい場合などは、代理人が交渉窓口となることで精神的な負担も減らせます。

さらに交渉事が苦手な売主は、代理人に不動産売却を依頼することにより、自身ではなし得なかった好条件での売却を実現できる可能性もあります。
もちろん、自身よりも代理人の方が不動産に明るい場合、その可能性はかなり高まります。

不動産売却を代理人に依頼するデメリット

不動産売却を代理人に依頼する場合、注意しなければいけないのは代理権の濫用リスクです。

代理人には、売買契約の締結や代金受領など広範囲の権限を委任します。
そのため、万が一信頼できない人物に依頼してしまった場合、代理権を悪用されるリスクがあります。

また本人が売却条件などを直接決められないため、代理人との意思疎通が不十分だと、希望と異なる条件で売却が進んでしまうことも考えられます。

さらに、一般的な仲介取引(媒介契約)と比較して、代理契約では手数料が割高になるケースも多いです。

ちなみに、不動産売買における詐欺を防ぐため、代理契約であっても売主本人の本人確認や売却意思の確認は厳格に行われます。
不動産売却を代理人に依頼した方は、このような状況について、「思ったよりも手間がかかる」と感じることもあります。

まとめ

どうしても自身で立ち会うのが難しい場合は、不動産売却において代理契約を選択せざるを得ないこともあります。
しかし、実際代理人に依頼する際は、本記事で解説したようなメリット・デメリットを把握しておきましょう。
そうしなければ、不動産売却の途中でトラブルが発生したり、思惑通りの売却を実現できなかったりする可能性があります。