不動産売却時、売主は内見を実施することで、購入希望者を集めやすくなります。
こちらは、直接訪れてもらうことで、物件のことについて詳しく知ってもらえるからです。
では、不動産売却に伴って行われる内見には、売主にとってのデメリットはあるのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。
常にキレイに保つ必要がある
売主がまだその物件に住んでいる状態で内見を行う場合、購入希望者が訪れた場合に備えて、常にキレイに保つ必要があります。
こちらは、売主にとって大きな負担になります。
内見時は、できる限り生活感を購入希望者に感じさせない方が良いとされています。
ものがゴチャゴチャしていると、どうしても”他人の家“という印象を与えてしまい、購入意欲を削いでしまう可能性があるからです。
普段から部屋をキレイにしている方であれば良いですが、整理整頓が苦手な方などは、内見のためとはいえその期間を苦痛に感じるでしょう。
スケジュールの調整が難しい
不動産売却時の行う内見のデメリットとしては、スケジュールの調整が難しいことも挙げられます。
内見を実施する際は、売主と購入希望者だけでなく、仲介する不動産会社もその場に立ち会ってもらわなければいけません。
また、購入希望者が訪れるのはほとんど土日や祝日です。
つまり、売主がこれに合わせようとしたら、休日がなくなってしまう可能性があるということです。
もちろん平日に購入希望者から内見の依頼があった場合も、売主が仕事などであれば何とか都合をつけなければいけません。
そのため、売却が完了するまではかなりハードなスケジュールになることが予想されます。
プライバシーの侵害
売主が住んでいる状態の物件に購入希望者が訪れるということは、いわば見知らぬ人が自宅を訪問するということになります。
また内見時には、購入希望者が収納スペースの中など、部屋の隅々までチェックするため、売主はプライバシーを侵害されていると感じることがあります。
もちろん、見られたくないものについては事前に整理しておけば問題ありませんが、なかなか売却が決まらない場合はこのような状況が大きなストレスになりかねません。
まとめ
不動産売却時、売主は必ず内見を実施しなければいけません。
不動産広告に掲載されている情報だけでは、なかなか購入希望者が集まらず、売却期間が長期化してしまうおそれがあります。
ただし、内見は売主の精神的な負担になる可能性もあるため、なるべく短期間で終わらせるよう、不動産会社と相談しながら工夫することをおすすめします。
