不動産売却では、売主が思ったほど利益が出ないということが往々にしてあります。
こちらはなかなか買い手がつかなかったケースや、税金などを計算に入れていなかったケースなどが該当します。
では、不動産売却では、逆に思ったより利益が出るというケースはあるのでしょうか?
周辺環境の開発や市場相場の急騰
不動産の価値は、個別の物件状態だけでなく、周辺環境の変化やマクロ経済の動向に大きく左右されます。
購入時には平凡な住宅地だった場所が、数年後に新駅の開業、大型商業施設の誘致、再開発計画の決定などによって、一気に人気のエリアへ変貌することがあります。
また歴史的な低金利の継続や、建築資材・人件費の高騰に伴う新築マンション価格の上昇につられる形で、中古市場全体の相場が数年で急激に押し上げられることも少なくありません。
このようなタイミングが売却時期と重なると、購入時の価格を大幅に上回る、あるいは数ヶ月前の査定額すら大きく超えるような高値での売却が実現します。
独自の需要を持つ買主とのマッチング
不動産取引は一対一の相対取引であるため、特定の買主にとっての“どうしても欲しい理由”が重なると、相場を大きく超える価格で売れることがあります。 例えば「隣の土地を所有していて、合筆して一体運用したい」「実家の近くに住みたい」「特定の学区内で探しているが物件がない」といった限定ニーズを持つ買主が現れた場合です。
また近年では外国人投資家や富裕層が、円安の恩恵や資産防衛の目的から、一般的な日本人が躊躇するような高値でもスピード購入する事例が増えています。
このような「相場より高くても買いたい」という強い動機を持つ特定の買主とタイミングよくマッチングできた場合、売主の予想を遥かに超える利益が生まれます。
的確な不動産会社の選定と戦略的なリセール活動
売却を依頼する不動産会社の選定と、その売却戦略が完璧に機能した場合も、利益を最大化できます。 地元の需要を熟知した仲介会社が、物件の強みを最大限に引き出す広告を展開したり、入札形式に近い売り出し方を仕掛けたりすることで、価格がつり上がることがあります。
またあえて事前のリフォームをせず、“自分好みにリノベーションしたい層”に向けて割安感を演出して売り出し、結果的に想定より高く引き取られるケースもあります。
媒介契約の種類を戦略的に選び、購買意欲の高い顧客を多く抱える担当者とタッグを組むことで、市場の査定額を大きく上回る成約価格を勝ち取ることが可能になります。
まとめ
売主は、不動産売却においてある程度理想の売買金額を設定するかと思います。 こちらの金額については、大幅に下回ることは避けたいですが、逆に大きく上回ればこれ以上のことはありません。 そのため、どうすれば高額での売却が実現しやすくなるのか、今一度自身の状況を踏まえて検討することが大事です。 もちろん、丁寧な不動産会社選びも必須です。
